衝撃のアメリカ体験をそのままに!姫路で「本場アメリカ」を再現したい!

今回は、このメディアでもお手伝い頂いていて、筆者が親交の深い姫路で今もっともアツいと言っても過言ではない新進気鋭のブルワリー、Free Spirits Brewing(フリースピリッツブリューイング:以降フリスピ) さんに突撃してきました~!ビール不毛の地と呼ばれていた兵庫県に2022年頃から一気に増えた兵庫県のブルワリー。そんな兵庫県のブルワリーの中でも大きく進化し続けるフリスピに今回はフィーチャーしてみました。

フリスピは1Fに醸造所を併設した「ブルーパブ」スタイル。できたてのビールが2Fのビアバーで飲める、ブルワリー!姫路は実は2022年に一気に4つものブルワリーが誕生した激戦区なんですが、その一角を担うのがこちらのフリスピ。今回はオーナー兼ヘッドブルワーの宮崎 隼人さんに、その熱い想いをガッツリ伺っていきます! 宮崎さん、よろしくお願いします!

オーナー兼ヘッドブルワーの宮崎 隼人さん

では、早速ですが核心に迫らせてください!というと笑顔&ポージングでインタビュースタート!

目次

Q:2022年設立とのことですが、一体何がきっかけで「自分でブルワリーをやろう!」と決心したんですか? その情熱の源流を知りたいです!

宮崎さん: 設立は2022年ですが、構想自体は2018年頃から練っていました。きっかけは、アメリカに住んでいた時に目の当たりにしたクラフトビールシーンです。 もう衝撃でしたね。連日地元の人たちで溢れかえるブルワリー、数えきれないほどのビールの種類、そしてバカでかい醸造タンク……! 何もかもが当時の日本にはない光景でした。 「この空間を、この熱気を、地元・日本でも体現したい!」その一心で、ブルワリー立ち上げを決意しました。

―― いや~、いいですね! アメリカの原風景が原点なんですね。1998年にヤッホーブルーイングさんが現地で衝撃を受けた話は有名ですが、やっぱり本場のエネルギーは桁違いなんですね。羨ましすぎます! 宮崎さんは旅行ではなくお仕事で行かれていたとのことですが、そこで人生変えられちゃったわけですね(笑)。なんか、そういう情熱みたいなものがブルワリーをやるきっかけ、原点になっているのはいいですよね。生きてる!って感じで。

Q:そんなFree Spirits Brewingが掲げる、ビールへの「こだわり」や「譲れない想い」を教えてください!

宮崎さん: 一番のこだわりは、「自分本位のビールを造らないこと」。これに尽きます。 私は醸造からタップルームでの販売まで全部自分でやっているので、お客様の反応がダイレクトに返ってくるんです。 「自分が造りたいもの」を押し付けるのではなく、「お客様が本当に飲みたいもの」を造る。奇をてらった面白いビールよりも、とにかく「美味しい!」と言ってもらえるビールを追求し続けたいですね。

―― なるほど! 職人として「俺の味」を突き詰めるのもかっこいいですが、市場のトレンドや飲み手の顔を思い浮かべてお客様の求める「美味しい」を真ん中に置く。

冬の定番オイスタースタウトの仕込み中

Q:お客様の声というのは、具体的にどうやって拾い上げているんですか?

宮崎さん: 基本的には、卸先のビアバーの店主さんたちからのフィードバックを重視しています。もちろん、イベントなどでお客様と直接お話しする機会も大切にしていますよ。

―― プロであるビアバーの店主さんの意見は貴重ですよね! 現場の最前線の声ですから。確かに、B2B2Cの宮崎さんが見えない先のお客様の声まで確かに聞こえてきますね。そして、宮崎さんはお店もやられているのでそこでもダイレクトに声が聴ける事が強みでもありますね。なるほど。

Q:では、今まさに「これぞFree Spirits!」として魂を注いでいるビールは何ですか?

宮崎さん: 私自身が大好きな Hazy IPA です! 運良く日本の市場でもHazyが大人気なので、自分の好みと需要がマッチしました。Hazy IPAをいかに美味しく造れるか、日々研鑽の毎日です。

―― ホップフォワードなHazy好きにはたまらないお言葉! 私も個人的に大好物なので、もう喉が鳴ってます(笑)。確かに、一時期ホップ疲れという言葉が流行り、ホッピーなビールから離脱する人が今後増えていくというお話が数年前まであり、一瞬West Coast Pilsnerとかが流行りましたが、Hazyは結局今も健在ですもんね。IPAの代表格として今も人気が高いですしね。

笑顔でブルワリー内で出迎えてくれた宮崎さん

Q:さて、夢を叶えた裏側には、相当な苦労もあったんじゃないですか? 「今だから話せる」苦いエピソード、こっそり教えてください。

宮崎さん: いろいろありますが……とにかく「お金」ですね!(笑) 脱サラして始めたんですが、折あしく円安の直撃を受けて、設備投資が予想以上に膨らみました。「しっかり貯金しましょう!」と声を大にして言いたいです(笑)。 あと、ビール造りに関しては「経験」がすべて。設備はお金で買えても、経験は買えません。我流には限界があるので、これから目指す人は絶対にどこかのブルワリーで修行することをお勧めします。給料をもらいながら学べるなんて最高じゃないですか!

―― リアルすぎるアドバイス(笑)。でも、その経験の厚みが今の味に出ているんですね。確かにビジネスを始めるにはまずお金。勿論借りるのもいいですが、借りられない事もあると思うので大事なアドバイスありがとうございます。

Q:ちなみに、ブルワリー激増時代これからの日本のクラフトビールシーンはどうなっていくと思いますか? そして、どんな野望を持っていますか?

宮崎さん: 本場アメリカですら、人気ブルワリーが倒産するほど競争が激化しています。日本もいずれそうなると予想しています。 だからこそ、生き残るための対策を今から必死に考えています。試作を重ねて、結果が出たら真っ先にご報告しますね!

―― 厳しい現実もしっかり見据えているんですね。単なるブームではなく、北海道のように「地域密着の文化」として定着していくと素敵ですよね。

夏場はお店の屋上でビール楽しめるシチュエーション

Q:最後に、Free Spirits Brewingの「ここが推し!」というアピールポイントを、熱く語ってください!

宮崎さん: 私がアメリカで受けた感動を、そのまま日本で再現しています! 「海外に行かなくても、姫路で本場の味が飲める」がテーマ。現地の醸造方法を取り入れ、今年はオーストラリアで現地のブルワーとも意見交換してきました。 そして空間作りにも自信があります。1階が醸造所、2階がレストラン、3階はビアガーデン! 特に夏場のビアガーデンの賑わいは、あのアメリカで見た景色を実現できていると自負しています!

Q:それでは、今すぐ飲みたくなるおすすめビールたちを紹介してください!

宮崎さん: そうですね~今あるものでしたら、スタイルで行くとホップをふんだんに使用したHazy IPAは、しっかりとしたごりごり系のホップの香りが楽しめます。後は、西海岸を感じられるWest Coast IPA!カリフォルニアのビーチサイドで飲む一杯をイメージし、しっかりとした苦味と華やかな香りと麦芽のコクを楽しめる1杯です。

White Castle Ale:地元・姫路名産の柚子と山椒を使用! 柔らかな柚子の香りと、ベルジャン酵母のスパイシーさが絶妙にマッチします。

――いや~いいですね!今回はご協力ありがとうございます!折角ここまで来たので、ビールをいただいて帰りますね! 宮崎さん、今日は本当にありがとうございました!さて、ビールを頂いちゃいます!とりあえずは一旦、乾杯!


【編集後記:実飲レポート】

Freedom Lager

🍺 Freedom Lager
グラスから漂うのは、オレンジやみかん系の甘みあるシトラス香。口に含むと、甘みとほのかな酸味、そしてピール感のある心地よい苦味! 温度が上がると旨味が増して、スルスルいけちゃいます。

Free & Easy

🍺 Free & Easy
大阪のSlothとのコラボ! 柑橘の香りがふわりと立ち上り、酸味と甘みのバランスが絶妙。重めのボディで、オールドスクールな良さとジューシーな新しさが同居するハイブリッドな一杯。「これは美味い!」と唸りました。

Stockton IPA

🍺 Stockton IPA
乳酸菌飲料のようなまろやかさと柑橘香。ドライな飲み口の中に、甘みと酸味が追いかけてきます。温度が上がると苦味が顔を出し、ニューイングランド系らしい「まろやか苦味」が楽しめるHazy!

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この記事を書いた人

CBMこと、クラフトビアモンスターです。
CBMと言っても某ビアバーとは関係ありません。好きがこうじてクラフトビールのお店の店長をしていますが、知識はまだまだです。なんせ勉強が嫌いなので(笑)
とりあえず、国内外の多種多様なビールを飲んでいます。最近はバレルエイジ等のエイジング系のビールの勉強を舌と副鼻腔で頑張っています。個人的にはホップ疲れしない民なので2リットルくらいはHazyばかり飲み続けられる人です。ビールは飲むけどビアギークの皆さん程の知識は無いので、ちょっと一緒に色々と勉強出来ればなと思っています。

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