「兵庫県のクラフトビールを楽しむならこのイベント」
そんな声も聞こえてきそうなイベント「ばくえんHYOGO」
2026年も会場となったのは、兵庫駅の目の前にあるキャナルタウン広場。今年で3回目になる「ばくえんHYOGO2026」は兵庫県内21のブルワリーが集まり、80種類以上のクラフトビールが楽しめる兵庫最大級のクラフトビールイベントとして、毎年多くの老若男女、子供連れなどの来場者で賑わっています。
クラフトビールイベントというと、「どこのブルワリーが来るの?」「限定ビールは?」といった話題に目が向きがちなんだけど(もちろん、それも大きな魅力のひとつ)、実際に会場を歩いて感じたのは、ばくえんHYOGOの魅力はビールだけではないということ。
そこにあったのは、兵庫のクラフトビール文化を支えるて育てようとする人たちのつながりでした。
兵庫県内21ブルワリーが集まるクラフトビールイベント
神戸、西宮、伊丹、明石、加古川、姫路、丹波篠山、淡路島、豊岡。
兵庫県内には個性豊かなクラフトビールブルワリーが点在している。普段ならそれぞれの地域へ足を運ばなければ出会えないビールも、この日はひとつの会場に集まる日。
アメリカンなIPAやHazy IPA、Pale Aleなどのスタイルから、オールドなPilsner、Lager、Belgian Style、Fruit Beerと、いろんなブルワリーのいろんなビアスタイルが並びます。
ホップをしっかり楽しみたい人も、軽やかなラガーが好きな人も、クラフトビールを普段あまり飲まない人もそれぞれお気に入りの一杯がきっと見つけられる2DAYS。
会場を歩きながら次の一杯を探す時間もまた、クラフトビールイベントの楽しさですね。
提灯に並ぶ名前が、ばくえんHYOGOらしさを表している
会場の入口でまず目を引くのが提灯。
昼は来場者を迎えるゲートの装飾として。夜は会場を優しく照らす灯りとして。その提灯に書かれているのは、ブルワリーではなくビアバー、酒販店、飲食店の名前です。
神戸や兵庫県内のクラフトビール文化を応援したり、支えてたり、作ろうとしている店の名前が並んでいる。この景色を見ていると、ばくえんHYOGOが単なるビールを楽しむ・飲むためのビアフェスではないことが分かる。
クラフトビールはブルワリーだけで成り立つものではなく、造る人がいて、届ける人がいて、注ぐ人がいて、それを飲んで楽しむ人がいる。そしてそれを口コミで広げる人がいる。その全てが揃って初めて文化になります。
入口の提灯は、そんな兵庫のクラフトビールのコミュニティや文化を象徴しているようなまさに、ばくえんHYOGOのシンボルを抜けると賑わったビール会場に!

前売りチケットから始まるクラフトビールの輪
ばくえんをもっと楽しむための文化の話をちょっとだけ。実は前売りチケットの販売方法からもばくえんHYOGOの文化が色濃く出ています。
最近ではオンライン販売が主流のイベントも多い中、ばくえんHYOGOでは前売りチケットの販売方法ですが実は手売りなんです。今年も多くの協力店で前売りチケットが販売されていました。
Beer Cafe Barley、Beer Pub TAKUMIYA、Mother Tree、Craft Beer Shop TRIANGLEなど、兵庫はもちろん、京都や大阪など関西のクラフトビールシーンを支える店が協力しています。
お店でチケットを購入し、そのまま一杯飲みながら。「今年はどこのブルワリーがおすすめですか?」そんな会話が自然に生まれる。
イベント当日だけではなく、その前から関西の街の中でクラフトビールの話題が広がっていく。これも、ばくえんHYOGOが愛されている理由のひとつなんだと思います。
ブルワリーと飲み手の距離が近い
さて、会場の記事に戻りましょう!
ばくえんHYOGOの会場を歩いていて感じるのは、ブルワリーと来場者の距離の近さ。各ブースでは、スタッフと来場者が自然に会話を交わしている。
「どんなホップを使っているんですか?」
「このビールはどんな特徴がありますか?」
そんなやり取りがあちこちで聞こえてくる。
クラフトビールの魅力は味だけではない。どんな想いで造られたのか。どんな原料を使っているのか。造り手の話を聞くことで、その一杯はもっと面白くなる。
ばくえんHYOGOには、このイベントならではの空気感とブルワリーの熱量があり、お客さんとの会話で生まれたたくさんの出会いを各ブースで見ることができます。
今年のテーマは「日本酒」
さて、ばくえんHYOGOの楽しみは兵庫県のブルワリーが集まる、というだけでは実はありません。毎年集まった一部のブルワリーが、決まったテーマに沿ってばくえんHYOGOのオリジナルビールを醸造するという企画があります。
今年は灘五郷をはじめ、日本有数の酒どころとして知られている兵庫県ならではの、日本酒をテーマにした限定ビールがリリース。日本酒を作る際に使われる酵母を使ったビールや、酒粕を使用したビール、酒米を使ったビールなどがいろんなスタイルで登場。
2日間合わせて長蛇の列が出来たのはopen airの浜福鶴の酒粕を使ったちょっと変わったsakekasu smoothie Gose。ビール好きからスムージー好きまでが並んで美味しそうに飲んでいました。(※自分は突然「列の最後尾チェック」を頼まれたので、このビール飲み逃してしまいました笑)
クラフトビールと日本酒。異なるジャンルに見えるけれども、どちらも発酵文化。ホップや麦芽だけでなく、日本酒文化にもスポットを当てることで、兵庫という土地の魅力を改めて感じることができるいい企画でした。
兵庫のクラフトビール文化の現在地
昼は家族連れや友人同士で楽しむ人たち。
夜は提灯の灯りの下で乾杯する人たち。
会場にはクラフトビール好き、初めてクラフトビールを飲む人もいる。
でも、みんな同じようにビールを片手に楽しんでいる。
その景色がなんだか、ばくえんHYOGOらしい。地元のビールを飲みながら、地元の人たちとつながる。派手な演出ではなく、人と人との距離の近さがある。
そんな兵庫のクラフトビール文化の今を感じられるばくえんHYOGO2026でした。

FAQ
ばくえんHYOGOとは?
兵庫県内のクラフトビールブルワリーが集まるクラフトビールイベントです。地元ブルワリーやビアバー、酒販店が協力し、兵庫のクラフトビール文化を発信しています。
ばくえんHYOGO2026には何社のブルワリーが参加した?
2026年は兵庫県内21ブルワリーが参加し、80種類以上のクラフトビールが提供されました。
ばくえんHYOGOの特徴は?
全国の人気ブルワリーを集めるのではなく、兵庫県内のブルワリーにフォーカスしている点です。クラフトビールを通じて地域のコミュニティづくりにも取り組んでいます。
